元気になる食事

健康になる発芽玄米の作り方① 【玄米のデメリットの真相 2/2】

 

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他のデメリットと解決策

農薬・放射能など

農作物で心配なのが農薬、殺虫剤、化学肥料などの化学薬品。他にも放射能を心配する消費者が多いことから、検査結果を公表している販売者も増えています。稲穂の一番外側の籾殻を除去したのが玄米ですが、実はその下にある糠まで農薬などは染み込みます。 「洗米・研米加工における除菌効果と研究展開」より

農薬、化学肥料などの心配を回避するには有機JAS認証の玄米を選ぶのが無難と言えます。他にも農家が独自に「無農薬、無化学肥料です」「○○年間、無農薬の田んぼで栽培」「栽培期間は農薬などの化学薬品は未使用」などをアピールして販売している商品もあります。これらは特に第三者のチェックなしで「無農薬」などをアピールできるので、できれば信頼できる人から直接譲ってもらうのが理想です。有機JAS認証は経費が大分かかるようで、農家の中には認証費用分を価格に反映させることを懸念して、認証を取らない販売者もいます。第三者のチェックがないのが気になりますが、私は自己責任で九州や関西方面の無農薬(JAS認定ではない)玄米をネットで購入しています。

放射能も有機JAS認証書と同様に、検査報告書で安全をアピールしている販売者はいますが、まだ少ないの現状です。生産地の放射能が気なる人は、以下のサイトを参考にしてください。

放射線モニタリング情報 原子力規制委員会 ※(スマホ版はこちら

全国の放射能情報一覧





 

不純物・異物の混入

いろいろ言われていますが、約10年間で複数の玄米を購入しましたが一度も確認していません。洗米する時に品によって水の濁り具合が若干違う程度です。目に見える不純物が稀にあるかもしれませんが、それを言うなら白米も稀にあると言えます。現在の精米技術を考慮すると、余程の神経質でない限りは気にする問題ではありません。

味・食感

糠のついている玄米の味・食感が白米と違うのは当然です。確かに白米しか知らないと食べづらいと感じる人もいます。白米は良く噛まなくても呑み込めるので、玄米と比べると食べるのが楽な点もあり、美味しく感じてしまいがちです。玄米も正しく作れば美味しくいただけますし、何より栄養価が白米の比ではありません。食感は水加減で調整できるので、硬いと感じる人は水を多めに入れて炊けば問題ありません。噛めば噛むほど美味しく感じるのは、間違いなく白米より玄米です。玄米1合に対して自然塩小さじ半を入れれば、それだけでも美味しく召し上がれます。後述する「発芽玄米の作り方」を参考にして頂ければ、美味しい玄米をお楽しみいただけるはずです。

消化

玄米は食物繊維が白米の約7倍あります。食物繊維は水溶性と不溶性の2種類があり、玄米は不要性が約8割を占めます。不溶性食物繊維は胃や腸で水分を吸収してかさが増え、蠕動運動を促し排便をスムーズにします。しかし、腸内の水分を吸収することから、胃腸が弱っている人は消化不良を招き、便秘の人は便秘が悪化する原因になります。普段から玄米食の人も含めて、風邪などで体調不良の時は玄米食を中断し、

健康な時だけ玄米食

にすることを覚えておいてください。

 

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老ける・短命

この関連記事を最初に見たときは、「えっ!短命って...命削ってるの!?」 と、本当に焦りました。玄米食の話の中でも一番気になる点だと思います。これも問題ありません。主に問題視されているのは以下の2点です。

1.玄米食の人は老ける・短命
・確実に発芽させてるか?
この関連は殆どがフィチンではなく「フィチン酸」を理由にしています。元々のフィチンと結合しているミネラルが、体内に吸収されることには触れていません。さらに「発芽した玄米を食して短命」との記録などは見当たりません。「 玄米のデメリットの真相 1/2 」に述べたようにフィチンを食べることは無害です。短命論は、発芽抑制因子アブシジン酸が働いている発芽していない玄米を食べて体調不良になり、それをフィチン酸の有害論としていると思われます。また、発芽させるには「32℃の水で12時間浸す」といったやり方が一般的に広まっています。しかし、一般家庭で32℃の水温を12時間保つ設備があるでしょうか?夏以外に常温で12時間だけでは発芽するのは難しいです。12時間だけ浸水させて食べるのは避けたほうが良いです。アブシジン酸のリスクを考えれば、発芽を目視で確認できるまで浸水させた方が安心です。

私は発芽する部分(画像の赤丸)が少しとがったかな?ぐらいまで浸水させます。常温で夏は1日、冬は2~3日あれば十分発芽を確認できます。陽のあたる窓際に置けば比較的早く発芽します。

・玄米以外の栄養摂取が少ない
発芽玄米を食べるような人はベジタリアン、ヴィーガンなど食べる食材を限定している人が多く見られます。体に良いものだけを食べたいのは良いことです。また、アレルギーや肥満気味な人にとって最初はデトックス作用で健康になるメリットがあります。しかし、健康な状態になってからもデトックスの食事継続すると、必然的に体内の栄養素が不足するのは理解できると思います。その結果、肌のシワ、白髪、痩せすぎなどの症状=老ける・短命に繋がります。

2.江戸時代の平均寿命は45歳
あくまでも平均寿命です。45歳前後で亡くなる人が多い訳ではありません。乳児で死亡する人、平均寿命より長生きした人もいます。著名人の長寿では浮世絵師の葛飾北斎90歳、解体新書の翻訳・杉田玄白84歳、全国を歩いて日本地図を完成させた伊能忠敬73歳と、平均を大きく上回る長生きの人はいました。伊能忠敬は55歳から足かけ17年で全国を歩いて日本地図を完成させています。
平均寿命が低いのは乳児の死亡率が著しく高かったことにあります。現在は医療の発達に伴い、乳児死亡率は戦前と比べると99.9%減少しています。(参考:「我が国の乳児死亡率低下に医学技術が果たした役割について」) 高齢者の寿命も医学の発達により延びていることは言うまでもありません。現代も医療、衛生、栄養面などが江戸時代と同等であれば平均寿命は著しく下がるはずです。つまり、江戸時代は

・現代と比べて医療、衛生面のレベルが低い

・乳児や高齢者の生存率が低い

・結果、寿命が下がるということです。

 

では、玄米がどれくらい食べられていたか?
江戸時代以前
玄米食であったことを肯定する資料は殆どないようですが、農民の多くは、籾すり技術が未熟なことから精白度の低い米(糠などの栄養素がある)を食べていました。栄養学的には玄米を食べていたと等しいことになります。

江戸時代
中頃に大都市の江戸や大阪などで白米の習慣が普及し始めます。玄米を炊くには白米より時間がかかり燃料の薪を多く使います。そのため、薪を購入する都市の人達にとっては、白米の方が食味も含めて人気がありました。「wikipedia 玄米」より)

では、平均寿命を歴史で確認してみましょう。

米食と平均寿命
時代/年号 平均寿命 備考
縄文 31 玄米
弥生 30
古墳 31
室町 33 ・白米を貴族が食べ始める
漢方医学が発展
江戸 45 白米 ・白米が庶民まで広がったのは後期
西洋医学が発展
明治 43
大正 46
昭和・戦前 48
昭和・戦後 52
平成 82

※室町時代~江戸時代
平均寿命が12歳上昇してますが、上昇を始めたのは室町後半。しかし、白米食が庶民まで広がったのは江戸時代後半。つまり、白米食が普及する以前の室町時代後半(約200年前)ら寿命は伸び始めています。ただ、貴族などだけを対象にした平均寿命であれば、玄米食から白米食にしたことで平均寿命が約10歳延びたと推測できます。しかし、

乳児死亡率99.9%が減少した影響で、戦後約40年の間に平均寿命は+30歳と飛躍的に伸びています。しかも、縄文時代から発芽させて食べる習慣はあります。つまり、

栄養、医療、衛生面の影響が大きい

と言えます。ここまできたら玄米食は短命、という意見は安易で早計と言わざるを得ません。

※白米食の起源は古代・奈良時代
貴族など一部の人は白米(しらげのよね)を食べ始めています。

長々と平均寿命に関して述べましたが、そもそも江戸時代までの平均寿命のデータ収集のやり方については詳細が不明です。仮に統計の内容が、貴族などの上流階級が主なデータである場合、大都市だけのデータ、全国広範囲のデータでは、それぞれ平均寿命は変動するはずです。
 また、問題視されているのが「江戸時代の」平均寿命です。つまり、「江戸時代までの」=「江戸時代以前の平均寿命の記事は見かけません。「江戸時代まで短命だった」と」問題視されているのであれば、表の通り平均寿命約10歳は玄米食による何らかの影響があったと推測できます。明確な記録がないため、どのように考察するかは個人判断に任せるというのが正解でしょう。

 

※医療技術の発展はどうだったのか?

室町時代 → 漢方医学が発展
江戸時代後半 → 西洋医学が発展

ちょうど平均寿命が12歳延びた時代にあてはまります。やはり、医学技術の影響があったと言えるのではないでしょうか。





 

まとめ : 玄米のデメリット解決!

●フィチン → 問題なし。玄米以外の大豆などにも含まれている

●発芽抑制因子のアブシジン酸発芽させる。

●農薬、放射能など → 検査報告書付の商品あり!

●不純物、異物 → 現在の精米技術の向上からして問題なし

●味・食味 → 自然塩を入れて香り・味ともに良し。良く噛めば美味し!

●消化不良 → 健康な時だけ良く噛んで食べる。

●老ける・短命 →
老ける:①発芽させる。②玄米食の人は粗食の傾向があり、他栄養素が不足しがち。
短 命:現在と比べて短命の時代は栄養、医療、衛生面が劣る。

 玄米を正しく食べるとは、
有機栽培の玄米を
発芽させて、
健康な時だけ
良く噛んで食べる

 

次は玄米食で得られるメリット・効能について確認していきます。何よりもこれが一番伝えたい事です!

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  1. 玄米のデメリットの真相 1/2 」&「 玄米のデメリットの真相 2/2
  2. 発芽玄米のメリット・効能
  3. 発芽玄米の作り方

 

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