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「① 玄米のデメリットの真相」で玄米に対する誤解が解け、頭の中をリセットできたと思います。今回は玄米の人体に有効な栄養素と効能をご紹介します。
玄米の栄養
白米より多い成分だけを下の表にまとめました。白米比の高い順に並べてあります。
白米比 (倍) | 成分 | 働き |
7.4 | 食物繊維 | 整腸作用 |
6.5 | ビタミンE | 活性酸素の除去、抗酸化作用 |
5.25 | ナイアシン | エネルギー代謝、アルコール分解 |
5.13 | ビタミンB1 | 糖分をエネルギーへ変換 |
4.78 | マグネシウム | 約300種類の酵素の働きを助ける |
3.75 | ビタミンB6 | 体の組織形成や維持 |
3.09 | リン | 骨や歯を丈夫にする |
2.63 | 鉄 | 血液中の酸素を全身に運び、貧血を予防 |
2.61 | カリウム | 体内の水分調整をして細胞の浸透圧を維持、塩化ナトリウムの排泄、神経や筋肉の働きを正常に保つ |
2.56 | マンガン | 骨や歯を丈夫にする |
2.25 | 葉酸 | 貧血の予防、細胞の再生 |
2.06 | パントテン酸 | 3大栄養素(糖質、脂質、たんぱく質)の代謝を助ける |
2 | ビタミンB2 | 栄養素をエネルギーに変える |
1.8 | カルシウム | 骨や歯を丈夫にする |
1.29 | 亜鉛 | 味覚、細胞の代謝、精子の質を良くする |
1.23 | 銅 | 鉄を運ぶ役割及び貧血を予防、活性酸素の除去、骨や歯を丈夫にする |
多くの栄養素が白米を上回っています。玄米はすごいですね。これほどの栄養を食べないのは本当に勿体ないです。最近では保育園や学校で発芽玄米を出すところがあるようです。良い取り組みですね♪
なんと、これだけではないんです!
ほかにも多くの優れた栄養素が玄米にはあります。
GABA(ギャバ)
正式名称 : γ-アミノ酪酸(ガンマ-アミノらくさん)
または、 4-アミノ酪酸(IUPAC名 4-aminobutanoic acid)
アミノ酸の一つで、アドレナリン分泌を抑制することでリラックス効果があります。GABA含有量は白米をはるかに上回ります!白米 1.5mg/100gに対して
玄米7㎎ 白米の4.6倍
発芽玄米 は15㎎ 白米の10倍もあるんです。
イノシトール
血中の脂質(コレステロール)を減らし、脂肪肝、肝硬変を予防。神経安定作用により自律神経失調症、更年期障害の予防。毛髪の健康維持。
ガンマオリザノール
自立神経失調症、更年期障害の予防。
トコトリエノール
別名:スーパービタミンE
強力な抗酸化作用、血栓予防、美肌効果
フェルラ酸
アルツハイマー型認知症に有効、活性酸素の除去、抗酸化作用
これらの優れた栄養素を取り除いたのが白米です。「食べかす」「あいつはカスだ」などの言葉があります。
カス= 原料から目的のものを取り除いた不純物やあまりの部分。
一般的に「屑~くず~」と同義語。不要なものを表すときや、侮辱言葉として使われるのが『カス』。漢字で書くと
『 粕 ~カス~ 』= 米+白
つまり、白い米と書いてカスと読む。昔の人は上手いこと言いますね。もちろん白米も栄養が全くない訳ではありません。しかし、本来あった優れた栄養素をわざわざ除去したとなると、やはり「残りカス」。漢字で『粕』と書くのも納得です。
効能・メリット
便通が良くなる
アンチエイジング・若返り 基礎代謝アップ、中性脂肪抑制
デトックス・排泄
ガン予防・抑制
記憶改善作用、認知症予防
精神安定化・鎮痛作 ストレス軽減、睡眠
血圧正常化・心疾患予防作用 貧血予防
参考文献
「米糠含有成分に機能性とその向上」
「米糠含有成分の機能性とその向上」
「米糠および米糠由来物質の生活習慣病改善効果」
玄米の凄さを理解して頂けたでしょうか。次はいよいよ発芽玄米の作り方です。こちらをご覧いただければ、初めての発芽玄米も安心して食べることができます。
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