SPF、PAとは?日焼け止め正しい見方、選び方。おすすめの天然由来成分

太陽の日差しがギラギラと、容赦なく照りつける暑~い夏。この時季に欠かせないのが、日焼け防止対策。健康的な小麦色の肌には憧れますが、数年後に肌に現れるのが、

  • シミ
  • くすみ
  • シワ
  • たるみ

日焼けしたくなくても、外の仕事をしている人はもちろん、束の間の外出の積み重でも簡単に肌は焼けてしまいます。20代前半までなら特に気にもしない人もいるでしょうが、アラサー以上の人の多くはリスクを考えると日焼けはしたくないのが本音。

参考記事:紫外線から肌を守る!シミ、くすみ、シワのない美肌を手に入れる。

紫外線はあらゆるもので反射されるので、帽子をかぶっても日影にいても直射日光を避けているだけ。屋外にいる限り、紫外線からは完全に避けられないのが現実です。屋内の日陰でもカーテンを閉めない限りは、反射した紫外線を浴びています。となると、肌の紫外線(UV)対策として先ずやることは、

肌に直接日焼け止めを塗る

いつまでも若々しいキレイで健康な肌を維持したいものです。今回は、紫外線対策に有効な日焼け止めについてまとめました。





日焼け止めの表示、選び方

「数値、+の数が多ければ紫外線(UV)カット率が高いんでしょ」私は安易にそう思っていました。たしかに間違いではありません。しかし、使い用途によっては数値、+の数が多いものを使う必要はないんです。数値の高いものは必然的に高価となります。SPF、PAの意味を正しく理解して、経済的にも無駄がない、自分のスタイルに合った日焼け止めを選びましょう。

まずは理解を深めるために、紫外線の種類を確認しておきましょう。地上に届く紫外線は、紫外線A波(UB-A)と紫外線B波(UV-B)の2種類があります。

紫外線A波(UB-A)
波長が長いため肌の奥(真皮)まで到達します。肌のハリや弾力が失われシミ・シワの原因になります。

紫外線B波(UV-B)
波長は短いですがエネルギーが強いのが特徴。肌の表面(表皮)を傷つけて、痛みがない褐色(サンタン)、火傷のように赤くなる(サンバーン・紅斑)、シミ・ソバカス、皮膚ガンの原因になります。

SPFとは

Sun Protection Factor の略
紫外線B波(UV-B)を遮断
する効果の指標です。

紫外線防御指数」「日焼け止め指数」とも言われます。

たとえば、

肌が赤くなるのに20分かかる人が、SPF30を塗った場合。30倍の紫外線を20分浴びて、ようやく紅斑が認められることを意味します。
つまり、日焼けして

肌が赤くなるまでの時間の範囲内で、
紫外線を遮断する効果が高まる

ということです。

SPF50+の「+」とは
50倍以上という意味。日本ではSPF50以上の能力が認められる場合、「SPF50+」と表示義務があります。上限数値は世界各国によって異なります。

一般的に多い勘違いが、

  • 皮膚が赤くなるまでの時間を、何倍遅らせることができるかの数値
  • 数値1=20分紫外線から耐える。(SPF30→30×20分=600分)

これらはSPFの正確な意味とは異なりますのでご注意を。「wikipedhia:サンスクリーン剤」

 

PAとは

Protection grade of UVの略。
紫外線A波(UV-A)を遮断する効果の指標です。

UV-A防御指数」とも言われます。

SPFが赤くなるのを防ぐのに対して、PAは肌が黒化するのを防ぐ効果があります。日本発祥の分類方式のため、海外ではPPD・PFA値(黒化する最小の紫外線量の、何倍の紫外線量に耐えられるか)で表記されています。以下は、PPD(PFA)値をPA値にした一覧です。

  •    PPD値  2以上  4未満 PA+   (効果がある)
  •     〃  4以上  8未満 PA++     かなり効果がある)
  •     〃  8以上12未満 PA+++  非常に効果がある)
  •     〃    12以上    PA++++極めて高い効果がある)

つまり、PA値は

+が多いほど、肌が黒化するのを防ぐ効果が高い

ということになります。

 

UVAマーク・ロゴ

EU(欧州連合)では「PPD値はSPFの1/3以上必要」という規定があります。SPF30ならPPD値は10以上(PA+++)、SPF50ならPPD値は16.7以上(PA++++)。UV-A防止は、この値以上なければ効果がないというEUの判断です。つまり、UVAマークが表示されていれば、UV-A効果もあると認められた商品になります。輸入品を選ぶときの参考に覚えておくと便利です。

 

SPF、PAそれぞれ役割があります。時間の範囲外では紫外線カットのクリームやローションなどは、汗などの影響で成分効果が弱まることなどもあり、正確なデータがありません。そういうこともあり、マメに塗り直すことが推奨されています。そうはいっても、SPF10でも10倍の効果です。1日の内に1回塗り直せば十分。効果の高いものなら余程汗をかいたりしない限り、塗り直す必要はありません。肌の感覚や鏡を見て「肌へ塗っている感が減ってきた」「色が薄くなってきた」と感じたら塗り直せば大丈夫です。

紫外線カット率が高いと、気になるのが成分の肌への影響。




 

「日焼け止め」の成分、肌への影響

紫外線吸収剤

紫外線を化学的に吸収し、肌に紫外線が届くのを防ぎます。合成化合物が多く、紫外線のエネルギーを吸収する際に分子構造が破壊されます。このため、防御性能が時間とともに低下。破壊後の生成物がアレルギー反応や炎症を起こすなどの可能性があります。そのため、日本国内では厚生労働省のポジティブリストに収載された物質以外は配合できません。

【懸念されるリスク・害】

  • 肌の酸化
  • 皮膚ガン
  • かぶれ
  • 湿疹
  • シミ、しわ
  • 乳がん
  • 子宮肥大
  • 成長ホルモンの阻害

桂皮酸エステル

残留性が強く肌への負担、細胞膜への毒性

 

ベンゾフェノン

環境ホルモンへの影響

 

その他、紫外線吸収剤として使用されている成分

  • オクチルトリアゾン
  • ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸オクチル
  • ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル
  • パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル
  • メトキシケイヒ酸オクチル
  • t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン など

※珊瑚の生存への影響

紫外線吸収剤の成分ブチルパラベン、桂皮酸エステル、ベンゾフェノン、カンファー誘導体などがサンゴの白化を誘発するとの研究発表があります。

「日焼け止めはウイルス感染を促進して珊瑚の漂白を引き起こす~NCBI(国立生物工学情報センター)

しかし、サンゴ専門家のRobert van Woesikは、
「この研究は実際の環境を反映しておらず、実際の環境下では急速に希釈されるためサンゴは白化を起こすほどの濃度にさらされないだろう」との見解を示しています。~出典:wikipedia~

以前書いた記事「まだ洗濯洗剤で洗ってるの?」を思い出しました。海へ流れ出す洗剤と同様に濃度の問題であって、成分自体は環境・人体に影響があるということですね。

 

紫外線散乱剤

紫外線を物理的に反射します。鉱物由来の成分が多く、ファンデーション、フェイスパウダーにも使われています。ファンデーションを塗っても紫外線対策になるのは散乱剤が入っているからです。

酸化チタン

WHO(世界保健機関)は「発がん性の可能性がある」と指摘している。特に粉塵に関しては、疎水性の微粒子が肺に与える影響が懸念されている。IARC は、発がん性に関してグループ3(ヒトに対する発癌性が分類できない)に分類していたが、2006年にグループ2B(人に対して発がん性がある可能性があるもの)に変更している[21]。妊娠中のマウスに皮下注射された酸化チタン(IV)ナノ粒子が、胎児の未発達な血液脳関門や精巣関門を通過して脳や精巣に到達し、機能低下を引き起こしたという報告もある。~出典:wikipedia

酸化チタン(IV)による健康障害の防止措置を直ちに検討~厚生労働省~

その他懸念されるリスクとして、発がん性、不妊、アルツハイマーなど。


酸化亜鉛

特に毒性は認められていません。

【リスク】

  • 肌の乾燥
  • 肌への刺激
  • 白く浮きやすい

 

日焼け止め効果の高いSPF30、50といった製品の多くに、吸収剤と散乱剤の両方が使用されています。

これらは人体に何らかの影響があるとされる成分です。ご自身が使われている日焼け止めの成分を確認してみてください。天然由来でなければ、ほぼ間違いなく使用成分に含まれています。


※ナノ化
ナノとは100万分の1mmの大きさ。成分の粒子が非常に小さいため、肌の奥まで浸透します。そのため、効果が長時間続くメリットがありますが、体の奥まで浸透することで体への影響が懸念されています。ナノ化されているのは日焼け止め以外にも、化粧品、スキンケアや育毛剤など幅広く使われています。少しでも体へのリスクを減らしたいと考えるなら、ナノ化の製品は避けたほうが無難です。

 

防腐剤

ブチルパラベン

【用途】
防腐剤として食品や化粧品、赤ちゃんのおしり拭きetc.幅広く使用されています。

【リスク】
環境ホルモンへの影響、発がん性の危険性。

参考サイト:
パラベンは低用量でも乳がんのリスクを高める可能性がある~リンクDEダイエット~
パラベンの効果と安全性~上野製薬株式会社~

読んで字のごとく「腐るのを防ぐ」。製品が劣化するのを防ぎますが、同時に殺菌作用があります。つまり、肌に必要な常在菌も死滅してしまいます。常在菌がバランスよく安定して存在することで、肌の健康が保たれています。そのバランスが崩れることで、アレルギー症状、吹き出物などの肌トラブルにもつながります。

またこれらの成分の影響で、以下のデメリットが生じます。

  • 肌色と大きな色違い
  • テカり
  • 反射
  • ベタつき
  • 肌に感じる違和感(ピリピリ、チクチク)
  • 簡単に洗い流せない

シミやシワがなくても、肌のハリ、潤いなど他の要素が阻害されては本末転倒です。日焼け止めをする目的は、

健康でキレイな肌

人工的に作られたケミカル(化学物質)ではなく、天然由来の成分が使用されている日焼け止めを使いたいものです。





安心安全「天然由来成分」の日焼け止め

敏感肌におすすめの日焼け止めランキング

1位【  HANAオーガニック  】

おすすめのポイント!

  • 天然100%国産オーガニック処方
  • 石油由来成分は一切不使用
  • 酸化チタンなどミネラルは、コーティングして肌に直接触れない
  • 紫外線カット成分はノンナノ化。大きな粒子を用いて肌に吸収されない
  • 石鹸で簡単OFF
  • これだけ拘ってSPF30、PA++を実現
  • 原材料の全成分が確認可能

全成分が確認できるお得なWEB限定トライアルセットあり。納得できれば日焼け止めを単品で買うのもありですね。

                                     

2位【  アムリターラ  】

オールタイムパウダーサンスクリーン SPF38 PA+++

[ 全成分 ]
マイカ、酸化セリウム、シリカ、ホホバ種子油、ステアリン酸、ステアリン酸Mg、トコフェロール、ローズマリー葉油、ナツミカン果皮油、ダイズ油


おすすめのポイント!

  • SPF38、PA+++トライアルサイズ(ミニパフ付き)
  •  紫外線吸収剤や酸化チタン、酸化亜鉛は不使用
  •  100nm以下のナノ粒子は不使用で、ミネラルがお肌に直接触れない
  • ココナッツオイル由来の天然成分でナチュラルコーティング!

                                   

3位【 ベリーズビューティーサンスクリーン40mL 】

おすすめのポイント!

  • SPF10、PA+
  • 真の天然物質のみを使用
  • 全てオーガニック&野生の植物原料
  • 肌にハリと透明感をもたらす美容液の役割もはたします
  • 見た目はベージュ色でも、お肌に伸ばすと色はほとんどつかない
  • 酸化チタンや酸化亜鉛を使用していないので、白浮きしない
  • 美容液のようなクリームで、夜寝る前にも使用できる

                                

4位【  アクアナチュラ  】

[ 全成分 ]:水、プロパンジオール(100%植物由来の抗菌成分&防腐剤代用)、酸化セリウム(アクアセリア)、アロエベラ液汁、ツバキ花エキス、ミロタヌスフラベリフォリアエキス(復活の木)、ヒアルロン酸Na、酸化銀、ホウケイ酸(Ca/Na)、セルロースガム、炭酸水素Na、白金、銀、フルボ酸


おすすめのポイント!

  • ミストのスプレータイプだから、肌はもちろん髪にも使える!
  • ベタつかない、軽い、白浮きなし、被膜感なし。
  • 化粧水後、メイクフィニッシュにもOK。
  • 化学合成添加剤は一切無添加。
  • 界面活性剤・石油由来原料・シリコン・紫外線吸収剤不使用。
  • 化学合成の防腐剤・酸化防止剤・色素・人工香料、アルコール一切無添加。

 

「日焼け止め」はジェル、クリーム、スプレーなど多様にあり、化粧の下地、子供用、短時間の外出など用途によって使い分けられます。でも、気になるのが使用されている成分。私がそうなんですが、日焼け止めクリームを塗ると肌に違和感があります。肌がヒリヒリ感じるものもあり、2時間もすれば顔の肌は疲れを感じるほどです。全部が全部そうだとは思いませんが、表示されている数値が高いものほど違和感があります。同じような悩みをお持ちの方には、天然成分由来の日焼け止めクリームをお勧めします。

 

お肌が気になる人は、こちらの記事もおすすめです。

・紫外線から肌を守る!シミ、くすみ、シワのない美肌を手に入れる。

・太白ごま油が凄い!スキンケア、鎮痛、口臭、薄毛・白髪etc.嬉しい効能がいっぱい。




この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です